第4回RTミドルウェア普及貢献賞授賞式

開催報告

ロボットビジネス推進協議会は、RTミドルウェア、RTミドルウェアを用いたロボットシステムの普及に関し、 産業や教育の現場において顕著な実績を挙げている組織あるいは個人、ならびにRTミドルウェアの普及に貢献できる出版や広報活動を 表彰する「RTミドルウェア普及貢献賞」の受賞者を決定し、授賞式を行いました。

日時・場所

受賞者

(教育・研究分野)科学技術教育活用

東京大学・教授 岡田 慧 殿

NEDO知能化プロジェクトにおいてRTM/ROS相互運用プログラミング環境を開発して以来、RTMとROSの両方を活用した様々なロボットシステムの開発、ソフトウェアの公開、教育への活用を実施している。また、RTミドルウェアサマーキャンプにおいても、RTM-ROS相互運用についての講演を複数化実施するなど、オープンソースを活用したロボットシステム構築に関して教育・実用面ともに多大な貢献をしている。

また、カワダロボティクス社製双腕型多能工ロボットNEXTAGEの制御をOpenRTM-aistベースのhrpsys-baseとROSの組み合わせで実現しNEXTAGE Openとして販売する等、OpenRTMの製品活用に関しても大きな貢献がある。

(産業分野)産業分野・製品販売実績

カワダロボティクス株式会社 東京オープンソースロボティクス協会 殿

カワダロボティクス社株式会社は、双腕型ロボットNEXTAGE を発売以来、モノづくりなど様々な生産現場でNEXTAGEを多能工産業用ロボットとして導入・活用してきた。このNEXTAGEを主に研究用途向けに、インターフェースをオープン化しRTミドルウェアやROSに対応させたバージョンをNEXTAGE Openとして東京オープンソースロボティクス協会と協力して販売してきた。NEXTAGE Openは、リアルタイムコントローラ部分にOpenRTM-aistを利用した制御フレームワークhrpsysを利用、これらをTORKがパッケージ化しオープンインターフェースを有する双腕ロボットシステムとしてカワダロボティクス社とともに販売、RTミドルウェアの普及に大きな貢献をしてきた。

(出版・広報分野・そのほか)特別賞

名城大学・准教授 大原 賢一 殿

RTM開発当初から、ユーザとして様々なロボットシステムへ活用、RTMサマーキャンプの発案・運営(2011年~)、RTMコンテスト・実行委員長、大学院授業における活用、UMLとRTMを取り上げた書籍「UMLとRTミドルウェアによるモデルベースロボットシステム開発」を執筆するなど出版広報活動においても実績をあげるなど、その貢献は多方面かつ多大なものがある。また、2014年から名城大学・大学院授業において、RTミドルウェアを活用した授業を実施することで、大学院教育においてRTミドルウェアの普及に貢献している。また、主宰研究室からは2016年以降、RTミドルウェアコンテストにエントリーし、これまでに4件の受賞作品を出すなど、RTコンポーネントコンテンツに充実にも貢献している。